令和6年(2024年)数え年による年齢早見表

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人生儀礼のいわれ

ここでは、現代における一般的な「人生儀礼のいわれ」を紹介しています。「人生儀礼」は地域によって異なるのが当たり前のことですので、一般論ではなく、その地域ごとの風習や伝統に合わせるのも良いことだと思います。

安産祈願

人の人生儀礼は生まれる前から始まる。最初の人生儀礼は、妊娠五ヶ月目の妊婦が「岩田帯」という腹帯を巻く「着帯祝い」というお祝いである。岩田帯とはもともと斎肌帯(いわいはだおび)から転じたものらしく、「斎」は「忌み」という意味である。帯祝いの日から出産の忌みに入るので、この帯を肌に着けて安産を願った。

七夜の祝い

「七夜の祝い」とは、「お七夜」や「命名式」とも言われ、赤ちゃんがこの世へ無事に生まれてきたことを祝い、名前を披露する行事である。

初宮まいり

子どもが誕生して初めて氏神様のもとに参拝し、生育の無事を祈る行事を「初宮まいり」という。一般に男児は誕生後32日、女児は33日と男児の方が一日早く、初宮まいりの際に子どもを抱くのは嫁ぎ先の祖母である(岡山県では生後百日に「初宮まいり」を行う地域が多い)。

お食い初め(百日祝い)

子どもが生まれてから百日目に、一生食べ物に困らないように願って赤ちゃんに食べ物を食べさせると同時に、歯が生えるほど成長したことを喜ぶ行事を「お食い初め」という。別名「真魚始め」(初めて魚を食べさせる)「箸揃え」「箸祝い」(初めて箸を使う)とも呼ばれる。

初正月

子どもが生まれて初めて迎える新年を「初正月」という。年末になると厄除けとして男の子には破魔矢を、女の子には羽子板を贈ってお祝いをする風習が江戸時代からあり、今なお受け継がれている。

初節句

子どもが生まれて初めて迎える節句を「初節句」という。女児は3月3日の桃の節句、男児は5月5日の端午の節句を、それぞれ「初節句」として赤ちゃんの成長を祝う。

初誕生(満一歳の祝い)

子どもが満1歳の誕生日を無事迎えたことを感謝する風習を「初誕生」という。日本にはもともと「誕生日を祝う」風習がなかったが、昔は生後間もなく亡くなってしまう子どもも多く、満1歳の誕生日だけはお祝いする風習があった(岡山県では子どもに一升餅を背負わせ、「一生食べ物に困らないように」と願う文化がある)。

七五三まいり

3歳の男女児、5歳の男児、7歳の女児が神社へ参拝する行事を「七五三まいり」という。主に11月15日に行われるが、何故この日に行うのかは諸説あり、明確な理由は分かっていない。

厄除祈願

人の一生のうち、体力、家庭環境、社会生活などにおいて転機を迎える節目の年齢の時は災に遭いやすいと考えられた。これを厄年といい、災いから身を守るために神社で「厄除祈願」を受ける。一般には厄年は男性25歳、42歳、61歳、女性19歳、33歳、37歳である。とりわけ男性42歳、女性33歳は大厄とされ、特に忌みに慎む年といわれる(岡山県では女性61歳も厄年とする地域が多い)。

成人式

「成人式」は現在は18歳が成人だが、古くから男児が大人の仲間入りをする通過儀礼が成人式であり、昔は成人とされる年齢は決まっていなかった。天武天皇11年(682年)には儀式として制定されており、奈良時代以降には「元服」とよばれた。

算賀祭(年寿奉賽)

長寿を祝う「算賀祭」は、命の営みを神様に感謝し、歳を重ねる喜びや家族や友人を大切に思う心を確認しあう節目の行事である。祝う歳は当初、40歳、50歳と10年刻みだったが、鎌倉時代以降、現代のような61歳(還暦)、70歳(古稀)、77歳(喜寿)、80歳(傘寿)…という節目で祝うことが一般化した。

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